こうして私たちの旧市街の観光は無事に、楽しく終えることができた。安心したところで、ホテルに戻り少し休んだあと、21時にアディルと会う約束をしていたのでまた部屋を出た。
ホテルの受付のところまで降りていくと、ちょうどアディルが友達を一人連れてやってきたところだった。私たちに安くておいしいレストランを紹介してくれると言う。タンジェからの長距離移動とホテル探し、それに観光で疲れきっていた私たちはお腹がペコペコだ。昼間の時点でアディルはなかなか信頼できる人だと思っていたけど、夜だし友達も一人増えている。「本当にこの人たちを信頼していいのかな」と不安もよぎったけど、町中だし危険になったら逃げようと思い、とりあえず妖しげな道に外れない限り一緒にいくことにした。
行った場所は、いかにも地元の人でにぎわっているような感じの雑然としたレストランだった。でも明るくてオープンな感じのお店でなかなか楽しそうな雰囲気である。アディルたちはもう夕食を済ませているようだったので、私たちだけ食べることにした。考えてみれば、これが今日初めての腰を落ち着けてのちゃんとした食事だ。炎天下の中散々歩いてお腹ぺこぺこだった私は、チキンの丸焼きとモロッコサラダを頼み、思い切り食べた。
ここで驚いたことに、私たちが座ったテーブルには、まだ前の人の食べ残しなどが片付けられず置かれていた。ここまでは日本でも混んでいるレストランではよくある光景なので別に珍しくもないが、驚いたのは前の客が残したフライドポテトを当たり前の顔をして食べ出したアディルたちであった!!
でも、アディルの友達も周りのお客さんもお店の人たちも別に困った表情はしていない。確かに食べ残しといっても汚い感じはなく、食べられそうなものではあったが、日本では誰もやらないその行動にちょっとびっくりした私であった。あまりにも自然にそのことをやってのけているので、「なるほど、これなら食べ物が無駄にならなくていい」と妙に納得した私であった。とてもおおらかなモロッコの人たちの一面を見た気がした。
そして、私が頼んだ料理、チキンの丸焼きとモロッコサラダは、本当においしかった。チキンは炭焼きなのだろうか。あっさりとしていて、でも油がのっていてお肉もジューシーで絶品!!大きな鶏だったけど、夢中になって食べてしまった(あとでこれが災いするのだが・・・)。
私たちがアディルたちと楽しく話しながら食事をしていると、ここに新たにアディルの友人、ムスタファという人が登場!!アディルもそうだが、みんな底抜けに明るくて楽しい人ばかりだ。アディルは日本人の友達がいるらしく、そのおかげで日本人に対してとても友好的だったのかもしれない。5人でバカ話をして盛り上がった(でも、Mちゃんは英語をほとんどしゃべれなかったので、そのことをアディルたちに指摘され、英語を勉強するよう説教され、「余計なお世話!!」と怒りまくるMちゃんであった・・・)。
食後レストランを出て、アディルたちは「友達の家でお茶を飲むから君たちも来るかい?」と誘ってくれたが、さすがに家まで行くのは怖かったのでそれはお断りした。でも別に無理に誘うわけでもなく、私たちを紳士にホテルまで送り届けてくれ、そこでお別れした。
今回もまた、私たちの心配をよそにみんな拍子抜けするくらい親切な人たちばかりだったので、ついつい疑ってかかる自分自身を心苦しく感じてしまった。日中くそ暑い中ホテル探しにずっと付き合ってくれたり、ガイドを紹介してくれたり、私たちに楽しい夕食の一時を提供してくれたアディルたちに心からお礼を言いたい。とにかく、今まで私が出会ったモロッコ人たちはみんな親切な人ばかりだ^^やっぱりモロッコに来て良かった♪
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