さて、ホテルが決まりやっとフェズの町に腰を落ち着けることができた。まずお金を両替しフェズの町を観光することにした。フェズといえば、“迷路の町”として有名なのだ。過去に日本のテレビでも何度も紹介されているし、あの『ウルルン滞在記』でも舞台になったのでフェズの町を知っている日本人は多いと思う。
何しろフェズの旧市街は、“世界一複雑な迷路の町”と言われているほど複雑らしいのだ。城壁で囲まれた旧市街の町の真ん中にモスクがあり、その周りを迷路のような細い路地と建物がひしめきあって建っているのだ。もうこれを聞いただけで、旅好きの私などはワクワクしてくる^^「城壁に囲まれた旧市街」「迷路のような町」「町の中心にモスク」・・・。
どれも旅好きな人の心をくすぐる言葉である。しかもフェズはモロッコ最初のイスラム王朝の都であり、歴史も長い古い町なのだ。いよいよこのフェズの町を見られると思うと、いても立ってもいられなくなる私であった。
さて、フェズの町は大きく分けると3つの地区に分けられるらしい。旧市街であるフェズ・エル・バリという地区、そしてその南側に接しているフェズ・エル・ジェディドという地区、それに新市街だ。フェズ・エル・ジェディドは13世紀になって造られた地区で、昔スルタンの居城であった王宮があったりするところだ。
新市街はフランスの保護領時代にできた町だというので、旧市街にくらべれば圧倒的に新しい町ということだ。観光名所はないが近代的な町らしい(私たちが滞在したホテルはどの辺だったのか場所は覚えていないのだが、おそらく新市街にあったのだろう)。
この中でなんと言っても観光のみどころなのは、旧市街のフェズ・エル・バリである。もちろん私たちはこの旧市街に観光に行くことにした。旧市街は面積にしてみればたいした大きさはなく、本当に小さい町だ。しかし、何と言っても世界一複雑な迷路の町並みである。こつをつかめば町中をうまく歩けるらしいが、私たちはフェズには長く滞在する時間はなく、明日にはもうタンジェに帰る予定であった。こつをつかむ前に帰らなくてはならない。
『地球の歩き方』には、効率よくフェズの町を観光するには公認ガイドを雇うことを勧めていた。ここまで私たちに付き合ってくればアディルさんもぜひともガイドを雇って旧市街を観光したほうがいいという。確かにその通りかもしれない。私たちがホテル探しを終え、観光しようと思っていたこの時は、もうすでに夕方であった(まだまだ明るかったが)。それほどのんびり歩いている時間はないので、アディルさんの勧めに素直に従うことにした。
ガイドにはぼったくり目当てのニセガイドもいるらしい。公認ガイドは自分のガイド番号と免許証を持っているらしいが、偽者もニセの身分証明書をもっていたりするので、区別は難しいらしい。心配な人は観光案内所で紹介してもらうのが安全らしいが、私たちはアディルさんに信頼できるガイドさんを紹介してもらった(この頃にはアディルさんも信頼できる人だとわかっていたから)。
公認ガイドを雇う場合も必ず事前に値段の交渉をしないといけないらしい。私たちもアディルさんに紹介してもらったガイドさんに会うと、まず値段のことを聞いた。私たちは夕方から観光を始めたので、数時間のガイドだ。それで120ディラハム(約1400円)だという。
『地球の歩き方』によると、フェズの公認ガイドの相場は半日(午前か午後の2〜3時間くらいで)150ディラハム、1日(約6時間)で250ディラハム程度が目安だと書いてある。満足のいく値段だったので、彼にガイドを頼むことにした。
ここでアディルさんとはお別れ。とは言っても、旧市街の観光が終わったらまた夜会う約束をして別れた。
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