昨日ホテルのスタッフに聞いたところ、朝しか温かいお湯のシャワーが出ないというので今朝は6時に起きてシャワーを浴びた。どうも日本でのいつもの癖で、どんなに暑い季節でも温かい湯船に入らないと気がすまない私である。ましてやバスタブがないシャワーしかないところでは、絶対に温かいシャワーを浴びたいと思う私であった。
しかし実際にシャワーを浴びたら熱いお湯ではなくてぬるいお湯しか出てこなかったので、不満足な気分でシャワーを出た。でも、考えてみれば仕方のないことなのかもしれない。モロッコは日本とは違い、かなり温暖で乾燥したところなのだ。しかも今は夏である。こんな暑い季節には、そもそもホットシャワーの必要はないのかもしれない。
そしてこの先、この自分の日本からの習慣というか思い込みというのがモロッコでは通用しないということ(というか自分の固定概念や常識を文化や気候の違う国や地域で引きずってはならないということ)をフェズの町でやっと理解するのであった。
さて、今日はタンジェからもうちょっと内陸に入ったところにあるフェズという町に向かう。
フェズはモロッコの有名な古都の一つで、1000年以上も前に建設された町並みが今も残っているのだという。それにフェズはモロッコ最初のイスラム王朝の都でもあるという。城壁で囲まれた町の中心に壮大なモスクがあり、そして迷路のような町が広がる。ここを拠点にモロッコの隅々までイスラム教が広がっていったのだそうだ。
今では経済の中心は、他のカサブランカのような大都市に移ってしまったらしいが、迷路のような町フェズは、テレビで見る限り、古い時代の雰囲気を残したまだまだ活気のある町のように私には見えた。フェズまで行けば、さらにモロッコらしい一面が見られるのではないかと思い、ここまで足を伸ばすことに決めていたのだ。
タンジェからフェズへは、飛行機、列車、バスで行ける。私たちはここでもまたバスを使うことにした。バスではタンジェから6時間かかるという。今日もかなりの長旅になりそうだ。バスの窓からの景色を楽しみながら行くとしよう。
8時発のフェズ行きのバスに乗るためにバス停に行った。するとそこで日本人の男の子2人組に出会った。彼らはフェズではなく、メクネスというこれまたモロッコの古都に向かうらしい。
メクネスは過去に一時期だが首都であったこともあるらしい。繁栄していた時代もあったのだが、その後歴史の舞台が他の都市に移り衰退していったのだという。でも過去に繁栄していた時代があるだけに、重要な歴史的文化遺産があったり見るべきものは多いのだろう。地図で見るとフェズとなかなか近いようなので、時間があればぜひとも一緒に訪れたい町である。
バスに乗り込むと、私たちの席の前にモロッコ人のかわいらしい兄妹が座った。家族でどこかに行くらしい。兄妹は5〜6歳くらいだったろうか。外国人の私たちが気になるらしく、何度もこちらを振り返り、恥ずかしそうに笑いかけてくるのだ。その様子があまりにもかわいい。特に妹のほうは、マライア・キャリーが小さい時こんな顔していたのではないだろうか、というようなかわいらしくはつらつとした女の子で、思わず写真を撮らせてもらった。
女の子の名前はレイラちゃんだという。人懐こくて本当にかわいい子だった。この兄妹のお陰で楽しいバスの旅ができた。彼らもメクネスの町で降りていった。メクネスに住んでいるのだろうか。それともタンジェに住んでいて、家族で買い物かあるいは観光にでも行くのだろうか。かわいい兄妹の笑顔のお陰で、心が温かくなるようであった。
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