長いフライトの後、空港でだらだら待たされたので、疲れ果ててしまったが、その間に他のトランジットの日本人旅行者たちと知り合いになれ、楽しい時間を過ごすことができた。
今年もトランジットの旅行者は、色々な人がいた。それぞれ一人旅の日本人女の子と何人か仲良くなれた。アエロフロートのトランジットの旅行者は、かなり面白い人たちが多いが、その中でも強烈な光を放つ中年のおじさんが一人いた。
私が旅行したのは7月の終りの夏休みシーズンだったので、アエロフロートのトランジットのお客さんも私たちのように学生など若い人が多かったように思う。その中でおじさんは年齢的にも目立っていたし(私が思うに50歳くらいではなかろうか)、旅慣れたその様子は、ちょっと貫禄もあった。
おじさんはアエロフロートをよく使って、旅行に行くらしく、アエロフロートのトランジットのことなら任せてくれと言った感じであった。トランジットのグループが集まって話をしている中で、おじさんがみんなに色々なことを教えてくれたり、今までの自分の旅行の話などを聞かせてくれた。
話をしている途中で、ごそごそと自分の荷物の中から何かを取り出し始めた。何が始まるのだろうと思って見ていると、なんと、あの見慣れたセブンイレブンのお弁当の袋ではないか!!日本ではよく見慣れたあの袋も、モスクワの空港で見ると、妙に違和感があった。
そして中からは、これまた驚くことにセブンイレブンのお弁当が出てきたのだ!おじさんはトランジット客のほかのみんなを見回し、「あれ、みんなお弁当持ってきてないの〜?だめだよ〜、アエロフロートのトランジットは夕食出ないから♪」などと言い、お弁当をぱくつき始めた。
この光景を見た私は、けっこうショックを受けた。外国まで日本のお弁当を持ってきていいんだ・・・と。日本のペットボトルのお茶や乾燥梅干などの乾物類なら、日本から持ってきている旅行者をよく見かけるが、お弁当をそのまま持ってきている人を見たのは初めてだった。
たしかに去年ギリシャに行く時、モスクワで一泊する際に夕食が出なくてひもじい思いをした。だからといって、さすがの私もお弁当を買って持ってこようという発想には至らなかった。おじさんさすが!とは思ったが、今後私がこれをやるかどうかは微妙である。
さて、おじさんのお弁当も食べ終り、しばらく待った後、やっとノボテルホテルに行くことができた。どうやら去年の私たちは知らなかったのだが、ノボテルホテルには私たち外に出られないトランジットのお客のために、“トランジット・バー”という売店みたいなものがあるとのことだ。そこではサービスのドリンクも飲めるというので、荷物を置いた後、他のトランジットの旅行者たちといそいそとそのバーへ出かけた。
そこの売店では、確かドルも使えたと思うが、ドルを持っていなかったしお金を節約したかった私は何も買わず、結局見るだけで終わってしまった。だが、知り合いになった旅行者みんなでおしゃべりをし、住所交換などをして過ごした。みんなやはり明日はヨーロッパ近辺の国々へ旅立っていく。今年もここで色々な人と出会え、話ができたことはとても楽しかった。
みんなとしばらく話をした後、部屋に戻り明日に備え休むことにした。今回モスクワにきて何より嬉しかったのは、初めて白夜(と思われる)を経験できたことであった。窓の外を見るといつまでたっても暗くならないのだ。
いつまでも外が明るいので、もったいなくて眠る気にならない。本当に白夜なのかずっと起きていて確かめたかったが、明日はいよいよリスボン入りだ。早く寝て体を休めなければ・・・と思うのだが、白夜に興奮気味の私はなかなか寝付かれないのであった。
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