リスボンの町からテージョ川を眺めると、対岸に大きなキリストの像が見える。これは“クリスト・レイ”と言って、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロにあるキリスト像を真似して1959年に作られたものらしい。小高い丘の上の高い台座の上にキリストが立っているので、対岸からもとても目立つ。どうやら台座の塔の中にはエレベーターがあり、キリストの足元まで昇れるらしい。ここからリスボンの町並みを眺めたら素晴らしいと思ったので、行ってみることにしたのだ。
コメルシオ広場のところのフェリー乗り場、テレイロ・ド・パソ駅から対岸へフェリーが出ているとのこと。クリスト・レイに行くには、まずフェリーで対岸のカシーリャスというところまで行き、そこからバスに乗って行けばいいとのことだ。カシーリャス行きの船は頻繁に出ているし、料金は片道20ポルトガル・エスクード(約70円)なので、気軽に行ってこられる。片道20分くらいの船旅だし、川から眺めるリスボンの町も興味があったので、ウキウキしながらフェリーに乗った。
フェリーから眺めるリスボンの町、それはもうすばらしいものだった。リスボンの町は丘が多いのだが、丘にぎっしりとオレンジ色の屋根の建物やら色々な建物が建っているのが見える。それがなんともまた良い。なんだかまるで「魔女の宅急便」の町のようであった。
川と言ってもこの辺はテージョ川の河口にあたるので、川の流れがなだらかだし川幅も広い。その中をぽんぽんぽんっとフェリーが進み、リスボンの美しい町を眺めながらのほんの短い船旅は、とても思いで深いものとなった。
コメルシオ広場のフェリー乗り場からは、夏だけテージョ川クルーズの船が出ているらしい。どこに行くわけでもないが、クルーズするだけでもまた楽しい旅の思い出になるのではないかと思った。
約20分の船旅を終え、無事に対岸にたどり着いたのはいいものの、今度はクリスト・レイに行くためのバスがわからなかった。バス停でキョロキョロしていたら、陽気なおじさんが二人やってきて、どのバスに乗るのかを教えてくれた。
おじさんたちのお陰でやっとバスが見つかり、一緒に乗り込んだ。一人のおじさんは途中で降りてしまったが、もう一人のおじさんはクリスト・レイまで一緒に来てくれた。よっぽど暇だったのか。そして色々と話をしながらクリスト・レイを見学することになったのだ。
おじさんの話によると、おじさんは昔海軍にいたらしく、日本にも来たことがあるというのだ。それで日本人の私たちに親切にしてくれたのだろうか。陽気で本当に親切なおじさんだった。
このおじさんに限らず、ポルトガルの多くの人たちは、素朴だが私たちが困っている様子をしていると、すぐに声をかけてくれたり助けてくれる人が多いような気がする。ギリシャに行った時もそうだったが、旅行者にとってこれは何よりも嬉しいものだ。本当に感謝の気持ちでいっぱいになった。
クリスト・レイは、近くでみると迫力満点の大きな建物(?)だった。
さっそくエレベーターで上まで行ってみることにした。上まで行くと、さすがに景色は素晴らしかった。かなり高いところにいるので、遠くまで見渡せる。爽快な気分になった。すぐ近くに、大きくて立派な4月25日橋も見えた。
クリスト・レイとリスボンの中心地は、フェリーでなくてもバスで行き来できるらしい。バスだとあの4月25日橋を通るらしいので、帰りはその方法をとりたかった。
が、残念ながらバス停がよくわからなかったので、帰りもまたバスとフェリーを使ってリスボンの旧市街まで帰ってきた。
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