そして14時のフェリーに乗り、いよいよモロッコはタンジェの町を目指した!アルヘシラスからタンジェまではフェリーで約2時間半。フェリーの代金は3200ペセタ(約2820円)だった。
フェリーは思ったよりも巨大で立派なものだったのでびっくり。モロッコの入国へはビザは必要なく、どうやら船の中で入国のスタンプを押してもらうらしい。入国手続きは簡単らしいが、出国手続きに思ったよりも時間がかかってしまった。
無事にフェリーに乗船し、早めに入国手続きをして安心しようと思い、船内にある手続きに向かった。やはりここでもかなりの人が列が並んでおり、時間がかかりそうだ。タンジェまで2時間半しかないので、早めに済ませ、ゆっくり船からの景色を楽しみたいところだ。
けっこう時間がかかったけど、入国手続きも無事に終わり、さっそく一人で甲板に出て海を眺めた(もうこの頃には、よっぽどのことがない限りMちゃんとは別行動をしていた)。船から眺めた海は、思ったよりもきれいで、青く澄んだ水だった。そして何よりびっくりしたのは、船と平走しているイルカがたくさんいたことだ!それにたまに大きなマンボウの姿まで見えるのだ!!イルカたちは面白がって船と一緒に泳いでいるかのようだった。
これに大感激の私。もしかしたらこんな近くで野生のイルカやマンボウなんて見るのは初めてかもしれない(きっと初めてだ)。これだけでもこの船に乗って良かったと心から思ったのであった。
一人で野生のイルカやマンボウを見て喜んでいると、隣に立っていたお兄さんが英語で話し掛けてきた。彼はどうやらモロッコの人らしく、これからモロッコに帰るらしい。とても紳士的で知的な感じのやさしいお兄さんであった。
彼はどうやらドクターらしく、私が今看護師になるための学校に行っているというと、さらに話は盛り上がった。そして私に色々とモロッコのことを教えてくれたりした。
その他にも、甲板ではアメリカ在住のモロッコ人と出会って話をしたり、なかなか楽しい2時間半を過ごせた。こうして初めての景色や体験、それに色々な人との出会いを楽しんでいるうちに、気がついたら目の前に陸地が近づいていた。それがタンジェの町であった。いよいよ初めてのアフリカ大陸上陸である。アフリカといえば日本からはとても遠い土地。そこにとうとう上陸できるのである。かなり興奮している私であった。
私はタンジェの町というのも、アルヘシラスと同じ様に小さな港町を想像していたのだが、海から眺めたタンジェの町は予想以上に大きく、かなりびっくりであった。
それもそのはず、タンジェの町は地中海の国際的な貿易都市としてかなり古くから栄え、それに地理的にもヨーロッパに近いこともあり、ヨーロッパから見ればアフリカの玄関口として栄えた港町だからである。
でもヨーロッパに近いということもあり、過去にはここからスペインに攻め込まれたこともあったり、貿易都市として有利な場所にあることから各国の争奪戦の的となったりなど、なかなか複雑な歴史を持つ町でもあるようだ。
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