さて、適当にセビーリャの町を一人で歩き、町の雰囲気を味わってから宿に帰ってきた。相棒のMちゃんはお風呂に入りたいため私の帰りを待っていたらしい。なぜならこの宿はトイレ・シャワーが共同で、しかもそのバスは鍵のかからないものだったからであった!
いつも豪華なツアー旅行しかしたことのないMちゃんは、とてもじゃないけど一人でシャワーに入る気がしなかったのだ。いつ誰にドアを開けられてしまうのかわからない不安を抱えながらゆっくりシャワーなんて浴びてられない・・・。その気持ちは私にもわかる。一応女ですから。ここに泊まっている人たちは、もちろん男の子も多いし、言葉も文化も違う外国の人たちばかりだ。そんな人たちにいきなりドアを開けられたら、Mちゃんじゃなくても嫌だもんね・・・。
そして私たちはよく考えた末、2人で一緒にシャワーに入ることにした。幸いなことにシャワー室は横に長いかなり広めな部屋で、入り口近くにトイレがついていた。だから一人がシャワーを浴びている間、もう一人はトイレのところで待機して、ドアが外から開けられないよう待機していたのだ。
こうして私たち2人は苦労しながらシャワーを浴びた。他の国の人たちはどうしているのだろうかと気になったが、それはあとである程度わかった。私がその夜、トイレに入ろうとしてうっかりノックせずにトイレのドアを開けてしまい、シャワーを浴びていた白人の若い女の子を驚かせてしまったのだ^^;
その女の子は必死に体を隠しながら、「ノックしてから開けて〜!!」と英語で叫んでいた。なるほど、欧米の人たちはこういう時、ノックをするのは当然だから、鍵がないお風呂でも普通に一人で入るものなんだなって妙に感心したのと同時に、ついついノックをせずに開けてしまった自分の常識のなさをえらく反省したのであった。
シャワーを浴び、ゆっくりした気分で宿の廊下を歩いていたら、ここに泊まっているギリシャ人の若い男の子に声をかけられた。私が以前ギリシャに行ったことがあるというと、よけいに身近に感じたのか、嬉しそうに色々と話し掛けてきた。彼は2週間のバカンスで、最初の1週間をスペインで、残りの1週間をポルトガルで過ごす予定らしい。
噂通り、ヨーロッパの人はやはり2週間もバカンスを取れるのね。日本の社会人にとったら羨ましく思う人も多いだろう。私も以前OLをやっている時、海外旅行にはしょっちゅう行っていたほうだが、一度に2週間も休みを取るのは無理だったから・・・。
彼は私に、「英語の他に何語がしゃべれるの?」と当然のように聞いてきた。私はもちろん英語すらぺらぺらではないので、その質問は痛かった。「英語をちょっとと日本語しかしゃべれません・・・」と答える私。
彼はとても驚いた様子で、「え〜、ヨーロッパを旅行しているのに、スペイン語もフランス語も話せないの?ドイツ語は?」などと言ってくるのだ。ヨーロッパの人は、それだけ色々な語学に堪能な人が多いのだろうか。地続きであるし、言語も似ているのできっと日本人がヨーロッパの言語を学ぶのよりも簡単だし必要性もあるというのもあるのだろう。
たしか、これと同じ様なことはギリシャでも言われた気が・・・。英語を少ししか話せないのに、ヨーロッパの町を個人旅行する、とても勇気のある私だということをつくづく感じたのであった。
しかも、この先モロッコに行ってもこれと同じ様なことを何度も言われる運命が待っているのであった。やっぱり語学って旅行が好きな人間にとっては、必須なものなんだね・・・。
今日はとにかく怒涛の移動の一日だった気がする。体中が疲れ果て、夜はぐっすり眠ってしまった。
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