今日はいよいよポルトガルを離れて、スペインへ入る日だ。6時30分頃起きてシャワーを浴びて支度した。私たちが泊まった宿は、地元の夫婦が自分たちの家を改造して宿にしていると言った感じで、ホテルらしくはない。普通の家といった感じだ。しかも、今は泊まっている人も少ないのか、それとも朝早いためかとても静かだ。途中で宿の夫婦が起きてきた以外、誰も起きている気配はない。
7時30分過ぎにホテルを出発。宿の夫婦はとても感じのいい夫婦で、アットホームな宿から私たちを気持ちよく見送ってくれた。タヴィラ自体がいい町だったし、離れるのが残念なくらいであった。
8時15分発のヴィラ・レアル・ド・サント・アントニオ行きのバスに乗った。そして9時ちょっと過ぎには、スペインとの国境のこの町へもう着いてしまった。ここからはバスではなくフェリーに乗り、この町を流れるグアディアナ川を対岸へ渡るとそこはもうスペインになるのだ!ポルトガルを離れるのは寂しいけど、やっぱり初めてのスペインを目の前にすると心がはやるのを感じた。
バス停からフェリー乗り場まではすぐだったので、とりあえずフェリー乗り場の近くのお店で朝食をとることにした。そしてポルトガル・エスクードをスペインのペセタに両替し、いよいよスペインへ入る準備は整った。
ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオを流れるグアディアナ川の向こうは、スペインのアヤモンテという町である。川の対岸にはアヤモンテの町並みが見える。私たちは10時の船に乗ってアヤモンテに向かった。
船の上で、スペイン人らしいおじさんに色々と話し掛けられた。英語ではなかったので何を言っているのかさっぱりわからなかったけど、ニコニコと笑顔で嬉しそうに話し掛けてくるのだ。
せっかくなのでコミュニケーションを取りたいが、何しろ言葉が通じないので相手のおじさんの言っていることがわからず歯がゆい。こういう時は一緒に写真を撮るだけでも、コミュニケーション手段になることが多いので、さっそく私のカメラで一緒に写真を撮る。おじさんはとても嬉しそう^^
私のメモ帳に自分の住所と名前を書いてきた。なるほど写真を送ってほしいということか。日本に帰ったらすぐおじさんに写真を送ろう。笑顔の素敵なおじさんだった。
ポルトガルのヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオからスペインのアヤモンテまでは、フェリーであっという間に着いてしまった。船を降り、小さな事務所みたいなところ(もしかしたらこれは国境の事務所ではなく、船の事務所だったのかもしれない)で入国手続きをしようと思ったら、入国手続きは特にないということでびっくり!!当時、スペインもポルトガルもEUの通貨であるユーロが導入されていなかったため、てっきり2国間での入国には入国審査とか必要だと思い込んでいたが、どうやらもうそれは必要ではないらしかった。
しかし、もしかしたらスペインのお国柄ということで、ただ単に面倒だから手続きを省いているだけだったらどうしよう、という不安が頭をもたげ、何度もその小さな事務所みたいなところにいる人に、本当に入国のスタンプとかはいらないのかと聞いてしまった。だって日本に帰る時に、入国時のスタンプがないなどということで日本に帰国できない、なんていうトラブルに巻き込まれてしまったら大変だという心配があったからだ(意外に先のことをくよくよ心配するところのある私である)。
それにもう1つ、私は自分のパスポートに自分が行った国のスタンプが増えることを楽しみにしていたので、ぜひともスペインのスタンプを押してもらいたかったというのもある。国によってスタンプのデザインが違い、あとで見るだけでも楽しいのだ。
それに確かEUの国々は、どうにやって入国したかによってスタンプの絵柄が違うのだ。飛行機で入国すれば飛行機の絵のスタンプ、電車で入国すれば電車のスタンプだったと思う。
今回初めて船で国境越えをしたので、船の絵のスタンプを押してもらえると思い、楽しみにしていたのに、それがないというのだ。入国審査がないのは面倒な手続きが1つ省けて喜ばしいことなのかもしれないが、物好きな私はスタンプを押してほしかったのだ。
私のしつこい質問にめげずに、丁寧に何度も片言の英語でその人はスタンプなどは必要ないということを教えてくれ、私の不安は徐々におさまり、スタンプを押してもらえないのは残念ではあるがやっと次へ進む気になるのであった。
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