さて、ロシオ広場までやってきて、このあたりでまず今日の宿探しをすることにした。ロシオ広場はリスボンで一番賑やかだとガイドブックにも書いてあったが、まあそれなりに賑やかな感じがした。
特に私が行ったのは7月の真夏だったので、夏らしく明るいイメージではあったが、思ったほど広場は大きくなく、それに首都にある一番賑やかだと言われる公園にしては、何となく穏やかなイメージも持った。東京にくらべれば、人も少ないし町もこじんまりとした感じなのだ。とにかく、初めての土地なので見るもの見るものが珍しくてワクワクすることには変わりなかった。
ロシオ広場の隣には、フィゲイラ広場という広場もある。この広場のところに地下鉄のロシオ駅があったり、バスやリスボンらしい風景の市電の停留所もあり、こちらが旧市街における交通の要所となっているらしい。
ガイドブックに、このフィゲイラ広場のところに、バックパッカー向けのペンサオン・プラサ・ダ・フィゲイラという宿があると書いてあった。地図を見ながらペンサオンを探したら、本当にフィゲイラ広場のすぐ近くで、かなり立地は良い。
しかも部屋を見せてもらったら、バックパッカー向けと言っても、ドミトリーではないし、部屋はそれほど悪くない。シャワー共同のツインの部屋で一泊2,250ポルトガル・エスクード(約1,688円)であるという。「これはいい!」と即決。なかなか良いところに、スムーズに宿が決まり、一安心である。
このペンサオンは、部屋によってサン・ジョルジェ城といって小山の上にある城跡が見える部屋もあるらしい(サン・ジョルジェ城はフィゲイラ広場からすぐ近くにある)。夜になるとライトアップされて美しい景観になるのだが、この値段でその部屋に当たったらラッキーだと思ったが、残念ながら私たちは違った。
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