たび猫の南欧・モロッコ旅行記

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 「たび猫の南欧・モロッコ旅行記」は、旅行を愛してやまない私「たび猫」の南欧旅行の思い出を綴っているサイトです。
 一人でも多くの人にポルトガル・スペイン・モロッコの素晴らしさ、楽しさが伝われば幸いです。

そうだ、スペインに行こう!

 1999年、看護学校に入学して早いもので2年目となってしまった。看護学校は大学などと違って長期の休みというものはあまりない。でも、夏休みだけは普通の小学生と同じ様に1ヶ月ちょっとあり、これが年に唯一の長期休みとなるのだ。旅行好きの私としては、これを逃す手はない。

 去年の夏休みは家族で中国旅行をした。家族は5日間で帰る予定だったけど、私は夏休みを目一杯利用して、家族が帰ったあとも一人残り、20日間をかけて憧れのシルクロードをたどり、敦煌に行くつもりであった。

 しかし、私の食い意地の汚さが災いし、北京で家族と過ごす間に道端で目に付くものを片っ端から食べ尽くし、そのあげく家族が帰る直前より今までに経験したことのない腹痛と嘔吐・下痢に襲われ、ホテルから一歩も動けない状態となってしまった(あの時は本気で死んでしまうと思った)。

 そんな私を心配した家族は、一緒に日本に帰るよう私を説得したが、敦煌をあきらめきれず往生際悪く断固拒否。家族は後ろ髪引かれる思いで私を一人北京に残した。しかし結局その後も私の下痢と嘔吐はおさまるところを知らず、このまま中国で脱水で死ぬのではないかと不安になった私は、家族が帰った次の日に空港に這うようにして行き、最後の力を振り絞って日本に帰るというなんとも屈辱的な旅行をしたのであった。今思えば、体力が少しでも残っているうちに日本に帰ってよかったと思う。もしかしたら、その後ホテルで死体で発見されてたかも・・・。

 結局私はいまだ敦煌には行っていない。しかも、それまではインドに行ってもお腹を壊すことがなかった鉄の胃袋を持つと言われたこの私も、この時の腹下し以来すぐに胃腸に故障が出るようになってしまった。私が思うに、あの時中国の寄生虫か何かが私のお腹に住みつき、今でもそれがお腹にいるので、ちょっと体調が悪い時などにその虫が暴れ出すのではないかと勝手に思っている。

 さて、去年のリベンジをはらすために、今年の夏休みはどこに行くか慎重に考えた。去年20日間の旅行の予定があっけなく6日間で終わってしまった。今年こそはゆっくり旅行したい。敦煌にもう一度行くという手もあるが、去年あれだけ痛い目に遭っているので、夏の敦煌はやめることにした。

 そして候補にあがったのが、前々から憧れていたスペインに行くということだ。私はスペインと聞いただけでも、なんとなくウキウキとしてくる。スペインには心惹かれるものがたくさんあるのだ。

 情熱の国スペイン、夏のアンダルシア地方、フラメンコ、ギター、ワイン・・・。どれも私が好きなものばかりだ。フラメンコギターの曲を聞くと、血が騒ぐといってもよいくらい。大学時代、本当は第二外国語にスペイン語を習いたかったが、私の大学にはスペイン語がなかったため、次に興味のあった中国語にしたくらいなのだ。

 そうだ、スペインに行こう!!私の心は決まった。それに今年も20日間くらいかけて旅行するつもりだった。待てよ、20日間あれば隣国のポルトガルまでいけるのではないか・・・?私は今まで飛行機以外で国境越えをしたことがない。これは初めて飛行機以外で国境越えができるチャンスかもしれない、とポルトガルを追加。ついでだからと、前々から興味があったイスラム教圏のモロッコも海をはさんですぐだったので、モロッコも一緒にまわることにした。

 看護学校で、楽しそうに私が夏休みの旅行の計画を話していると、一人の友達がぜひ一緒に行きたいとのこと。私は友達と長期旅行を一緒にしたことがなかったので、一抹の不安があったものの断るのもなんなので、快く了承。

 しかし、私は今回ももちろん飛行機のチケットをとっただけのいきあたりばったりの個人旅行。一緒に行く友達はツアー旅行しかしたことがないということなので、多少の不安はあったものの夏休みになるとすぐに私たちは、最初の地・ポルトガルへ向かって飛び立つのであった。

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